城ヶ崎、漁り火ロックに「黄金の三角」という課題があることはあまり知られていません。
城ヶ崎ボルダー、漁り火ロック、「黄金の三角」
漁り火ロックでウォームアップ。顕著な三角形の小ハングが目に止まった。水平ガバからSDスタート。右側は凹角のクラックまでの限定。初見の予想ムーブは悪く、危険な下地と相俟って「1級くらいあるかも」と思ったけれど、三角形の根元をアンダーに切り返し...
Rock&Snow 062(2013年冬号)の「城ヶ崎ボルダー」特集では漁り火ロックのうち北側エリアしか取り上げられませんでした。「日本ボルダリングエリア㊦」(山と渓谷社/2015年4月30日発行)も同様です。南側エリアにある吉田和正さんの傑作「鬼火S.D」(7c+/8a三段)さえ見過ごされています。
さて、「黄金の三角」(3級)ですが、難易度が高いから再登されないのではなく、脆そうに見えるから敬遠されるのでしょう。そんなことを言ったら、「鬼火」の取り付きで長時間すごすほうがよほど怖いです。(たんに知名度が低いという話も……)
背後の岩棚にはさまれたやや狭い体勢からSDスタート。右側のクラックラインより外に手足を出さないという限定があります。私は1手目でクラックの痛いカチを使いましたが、フェースだけで離陸することも可能です。ハング部の岩はしっかりしています。正面から豪快にこえます。ハングを乗り越したあとの上部のフレーク帯はたしかに脆いので、下に押し付けるようにつかみます。右側から簡単に下降できます。
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