城山、憧れの君は微笑まず

ザ・ロック(10b)でアップ。これが花崗岩なら何ということはないスラブであるが、表面が風化してモロいので四苦八苦した。

雪中行軍(12d)の核心は相変わらず解決できない。一度、1本目のボルト付近でガバが剥離して落石を起こした。自分は落ちずに済んだ。気持ちが萎える。ワイルドボアゴージ方面でも激しく盛大な落石が起きていた。東南壁方面は大丈夫だったろうか。

リバイアサン(13a)をさわる。

ワイルドボアゴージをはじめとする前傾壁群がRock&Snow1998春夏号で大々的に発表される以前、赤本の写真を見て、憧れていたルートである。ビレイヤーの居るテラスから虚空へとせり出してゆく未体験のクライミング。一見、ホールドは懸かりがよく、間隔も決して遠くない。が、ルーフに近い傾斜のなかで保持し、つなげるのは至難の業である。ヌンチャク掴みまくりで終了点まで抜けた。

腹筋がやけに疲れた。普通にロワーダウンすると、テラスに戻れないので回収も必死である。

憧れの君はちらりとも微笑んでくれなかった。

▼ミッドウェーウォールより望むリバイアサン

松ちゃんは下駄と味噌焼き(12b)にトライ。モロくて登りにくそうである。

▼下駄と味噌焼きを登る松ちゃんと、城山名物のパラグライダー

本日のミッドウェーウォールは暑いくらいであった。陽だまりでコーヒーを飲みながら、「暖かくなってきたことだし、スポーツクライミングの世界に戻ろうか」と話した。

▼ミッドウェーウォールより望むチューブロック

赤点クライマーの日々」に関連記事あり。

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