年度末。神経にこたえる昼と、眠れない夜が続く。弱気になったところで仕方がない。目覚まし時計が鳴ったら、機械的に起き出して、湯河原ゆきの電車に乗るだけである。
スードラON攀(13a)、1回目のトライ。2本目のボルトまでクリップしたあと、取り付きまでクライムダウン。今日はボルダーモードでトライするつもりであった。
freefan 14号「エッセイ:最近気に入らないこと/杉野保…倫理委員長がスティッククリップを嘆く。」に以下のような記載がある。
(前略)ある手続きを行えば、1本目(に限らないが)にプリクリップするという行為は許容できる場合があるからである。その手続とは、下から登って、x本目に(まで)ちゃんと(?)クリップし、そこから地面までクライムダウンをするということである。これができれば今後そのルートにトライするときは、x本目までのプリクリップが許される。
つまり、スードラON攀の2本目直後の核心で失敗したら、すぐにロワーダウンし、ロープを結び直さずに再度トライする作戦である。ホールドの感触を覚えているうちに、ボルダーのようにトライを繰り返すほうが成功する確率が高いはず。
さて、取り付きから登り返す。核心の左右カチを保持する。直射日光でヌメりを感じる。神経がまだ目覚めていない。目標の左手カチがはるか遠い。テンション。核心直後の這い上がりムーブを確認して、トップアウト。
2回目のトライ。核心の左手カチを止めた。登り始める前は、「真っ直ぐ取りにいくのではなく、左回りにL字の軌道を描く」とか、「右足が浮いたあと一度タメを作り直して二段ロケットのつもりで左手を出す」とか、細かいチェックポイントを考えていたけれど、すべて忘れていた。何故か、真っ直ぐ、タメを作り直すこともなく、右足トントンさえせずに取れた。3本目にクリップ。這い上がりムーブの途中で左足がスリップして、ギャラリーの皆さんに見せ場を提供しつつ、中間のテラスへ。たっぷり休んだあと、慎重にトップアウト。
結局、ロワーダウン&再トライ作戦を使わずにすっきりと完登できた。ワンプッシュで登るに越したことはない。今日はもう新たな課題に挑戦せずに、日向ぼっこを決め込んだ。
松ちゃんは伊豆の踊り子(12a)でスリップ落ちした際に流血。モチベーション低下気味。私の課題も片付いたので、来週は別の岩場へ転進しようかと話し合う。
最高気温は15度と暖かいけれど、季節風が吹き荒れた一日であった。
▼へなちょこミサイルさんの怒涛のトライ(2月11日~23日)
コメント
おめでとうございます。スードラON攀。実は、10数年前、私がシャクシャインを登るパートナーのビレイをしていた時に、欠けた核心ホールドが私に向かって飛んできました。丁度居合わせたんです。ルート名がいいですね。私もいつかチャレンジしてみたいです。が、まだまだです。
きんさん、ありがとうございます。リーチがある人だと、左足乗り込みムーブがうまくはまるみたいですよ。欠落が進行する前に登ったほうがよいかもしれません。
おめでとーございます♪
一度くらいわんこ連れて出没しようと思ったのに、終わっちゃいましたね~。
見たかったRP!!
次はどちらへ???
おまきさん、ありがとうございます。次は、アルパイン風味をまぶした、アプローチが遠い岩場を計画しています。松ちゃん共々、わんこ連れのお越しをお待ちしております。
遅ればせながら。K師らしい、静かなRPでしたね。
心理的な殻が破られたK師のこれからの快進撃、
ご相伴に預かりたく存じます(^_^)
流れるような登り、感動しました!!
私もいつかは・・・
いつもながら動画ありがとうございます。
今度は太刀岡で??よろしくお願いします~
⇒松ちゃん
来週から干支狩りに精を出しましょう。
⇒へな さん
ビデオの3回のトライで、ムーブが進化していくのがわかりますね。完成形のビデオ公開をお待ちしております。