昔、真夏に城ヶ崎のシーサイドエリアに遊びに行った友人を物好きな奴だと笑ったことがある。自分が同じことをするとは思わなかった。
付近で唯一のスーパーマーケット
富戸駅から右巻きに下っていくと、裏道を歩いたとしても、この店の前に出る。此処から近い産衣の展望台を起点にすると、地理感覚を掴みやすい。
産衣の展望台から北側を見下ろす
ここは未開拓エリアらしい。かのマーズ(13d)はもうひとつ北側の海亀エリアにある。
反対側には浜がひろがる
ちょうど手前の杭が突き出しているあたりにジャクソンボルダーがある。
イソギンチャクエリアから海を見る
近所の人が遊泳していた。潮があまり高くなかったので、海側をへつって、バンブーロックに移動できた。いちばん奥にはバンブー・カメノテエリアの畳状テラスが見える。
畳状テラスよりバンブー北の磯の懸垂下降点
残置ロープが見える。干潮時なら歩いていけるかもしれない。
バンブー北の磯の懸垂下降点
さんざん探した。まるでカンテ奥の見えないホールドにランジするが如く。オンサイトグレードは5.13。レッドポイントであっても5.12はある。
ハマユリが美しかったのに、ロープを捌いているうちに散らしてしまった。
バンブー北の磯のトンネル
左奥からくぐり抜けて来る。真ん中のクラックがスパニッシュ・ダンサー(11b)である。
ミズダコとヤリイカの抜け口
岩の状態はシケシケ、ジャリジャリだったので、クライミングシューズを履く気にはならなかった。秋から春にかけては乾くのだろうか。
ジャクソンボルダー・山椒魚
吉田和正さんが発見し、開拓したボルダーである。青いペンキでJACKSONと書かれている。洞窟左下の泡状ポケットからSDスタートする「山椒魚」(初段)は一見の価値あり。自然の妙。まるであつらえたようにホールドが存在する。今日はボルダーマットがないので見るだけ。
ジャクソンボルダー・富戸の春
カンテを直上するのが「富戸の春」(初段)。発表時は“SDスタートは未登”であるが、チョーク跡はある。左側フェースの縦ホールドを使い左上に抜けるのが「富戸の冬」(1級)。
ジャクソンボルダー・馬の魂
裏側のカンテ右。「馬の魂」(1級)。ペタシ両手(白い丸のあたり)でSDスタート。カンテは使わない。おや? ホールドを観察すると、ムーブがはっきり読める。核心はスタートホールドに立ち込むまでらしい。この高さならマットなしでもOK。背後の尖った岩に気休めにザックを置いてトライすることにした。夏の気温でヌメるホールドにチョークをのせて、よくブラッシングする。ウォームアップなし。気合いだ。
スタートホールドに右足が乗った。「やった、一撃」と思った瞬間、右指先のミリカチが滑って、後方に吹っ飛んだ。ザックをはるかに越えて、3メートルくらい後ろに走って、岩ころの上に倒れた。イテテテテ、左の前腕を打撲。流血。
次は慎重に。無事トップアウト。ところが……。スタートの右足は地面すれすれなのであるが、ムーブの途中でヒールが地面を擦った。納得いかない。
今度こそは。足下の岩ころを1つどかす。スタート、そしてトップアウト。うぅっ、わずかにヒールが地面をかすった。痛恨。
えぇい、もう1度。やっとこさ完登。
スタートホールドの右下のフレークを使うと、3~4級に感じる。「手はスタートホールドより上しか使ってはいけない」という限定があるのかもしれない。
産衣の展望台を臨む
浜で遊ぶ若人
富戸駅はローカル色豊か
駅員さんは何故か派手なアロハシャツを着ていた。此処ではSUICAの出場処理が出来ないので、来るときは切符を買うべし。
コメント
8月の二子山も誰もいなくてなかなかいいですよ(笑)。
いつの日か真夏の二子山にも行脚してみます。富戸駅を出て、戻ってくるまでに2リットルくらいスポーツドリンクを飲みました。電車に乗ってから、さらに1リットル。
はじめまして。ブログを拝見させてもらっています。北の磯には2年前によく通いました。ヤリイカしか登れませんでしたが、ルーフボルダーが面白くてまた行きたいと思っています。難点は民家の庭を通ることですね。
跳べない蛙さん、こんにちは。どこかでお見かけした名前、と思ったら、つい昨日「御岳トラバース」で検索して拝見したばかりのブログでした。近日中に御岳に遊びに行くつもりでおります。また行く機会があれば、ヤリイカは最初に取り付きたい課題です。古いトポに載っているアプローチは、あの大きな施設で完全に分断されてしまったようですね。