小川山、「緑の手」で手を赤くする

▼如意棒で「エイハブ船長」のリップを磨く松ちゃん

独りでフラリと御岳に行ったことはあるけれど、小川山ボルダーを企画立案して他人を誘うのは初めてである。参加者は、松ちゃん、そしてキム主将と愉快な仲間達。

私は先年さわったことのある「緑の手」に取り付く。昨日の雨のせいか、岩の状態は悪い。金峰山荘のサイトによれば、凄まじい天候だった模様。

昨日は、何十年に一回という規模の降雹がありました。廻り目平だけだったようですが、稲光と雷鳴を伴った激しいものでした。一気に気温が15度を切りました。

リップ上にたまった葉っぱを掻き落とし、湿っぽいホールドにチョークをのせて思い切り磨く。

▼背中をすりそうな低いスタートからカンテを回り込み

▼カンテの右側に身体を振ってトップアウトする

カンテを回り込むところまではすぐに出来る。カンテ登りが核心。立った姿勢からスタートすると9級であるが、足がルーフ下に切れた体勢だと、9級のスタートホールドに手を出すのが難しい。左足のヒールフックをかけかえながら手を進めるオーソドックスなムーブだとどうもうまくいかない。さんざん悩んだあげく、右足をフェース側の極小スタンスにスメアして、ランジに近いデッドポイントを2連発するムーブを作った。時すでに遅し。手指の保持力はあるものの、肩や体幹がよれてしまい、カンテのクロスムーブ後の振られを止められなくなった。陥落せず。私の体感では「エイハブ船長」より難しい。内容も面白いと思う。

キム主将と愉快な仲間達は、1週間ほどキャンプ生活しながら岩と戯れるらしい。キム主将はこの合宿中に「穴社長」と「大いなる河の流れ」を落とすと宣言していた。

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