小川山、チンタラーがゆく

前夜発、いつもの宿。

■ 9月11日(土)

「バルカン」を探す。思いのほか近くて、すぐに見つかった。素晴らしいどっかぶり。少し奥にもっと凄いケーブがある。ただし高さといい、下地の悪さといい、ボルトを打ったほうが良さそう(?)。

とりあえず上半分をさわる。中間部の両手ガバからスタートするとムーブは3級。下地の悪さを勘案すると2級といったところか。下から繋げてくると、ヨレ核心になりそう。とにかく背後に迫る尖った岩が怖い。チンタラーの保持力しか持ち合わせていないし、マットは1枚だし。

うーむ……。と悩んでいたら、救世主あらわる。B-PUMPでお見かけするITさん達が沢山のマットを担いで登場。瞬く間に要所要所がマットで覆われる。

好機とばかりに下部をさわってみたものの、1手目のポケットさえ取れないんですけど。やはりチンタラーだ。このまま続けると今日はボウズ確定なので、登れそうな段課題を探す旅に出た。

行き着いたのは瞳岩。「神の瞳」。左手のリップ、右手のアンダーまではすぐ到達する。奥のカチが遠く感じるなぁ。あらよっと飛び降りる。この高さでもウググッとうずくまることがなくなったのは嬉しい(前屈ストレッチ継続中)。

うーむ……。と悩んでいたら、またもや救世主あらわる。湯河原幕岩でお会いしたニクさん御一行様がウォームアップがてら。へえー、右足で黒いカチに立ち、左足をフラッギングして壁に押し付け回り止めし、左手でリップをはたきながらカチまで送る? おぉ、何回かやったら出来た。慎重にマントルを返す。やった~、ボウズを免れた。皆さん、ありがとうございました。

勝利のコーヒーブレイク。ニクさんが不思議そうにこちらを見てました。山頂でもボルダー課題でも、完登したらコーヒーをすすったり、カップラーメンを食べたりするのは岳人のたしなみですよ!(笑)

ムーブがわかると何度でも登れる(保持力はあまり使わない)タイプの課題なので、動画撮影のためにリピート……と思ったけれど、段々人が増えてきたので自粛。下部はオリジナリティあふれるムーブを作ったので、次の機会(あるのか?)に大公開いたします。

■ 9月12日(日)

午前中は宿でジョン・ギルを読んだり、去年も行った秘密のボルダーエリアを探索したり。

再版すれば売れると思うんだけど。

この宿には暖炉がある。焚付けの新聞紙が外国語だ。ちょっとハイソな気分?

高さは2.5メートルくらい。

高さ12~13メートルくらいの岩塔。ワイドクラックあり。

岩塔の裏側。左面には5.10が数本できそう。右面は5.13以上?

高さ5メートルくらいの船首のようなボルダー。完登されているのだろうか。

コメント