北川の岩場、苦行の一日

病み上がりの松ちゃんと。病み上がりの松ちゃん号で。私も水曜日に体調不良で仕事を休んだ。体調を整えるべく木曜日、金曜日とジョギングなんぞしたら、追い討ちをかけてしまったらしい。中組自治会館から岩場まで短い登りであるが、フリークライミングを始めて以来、最も辛いアプローチとなった。息を切らし、膝に手をつき、必死で這い上がった。松ちゃんをビレイ中も、ふっと集中力が途切れそうになるので、意識して気を張った。

肝心のクライミングは推して知るべし。以前、苦手の「クリップ核心」で跳ね返された秋葉大権現(12b)に取り付いたものの、下部の核心で大苦戦。3回目にトライする頃にはリップへの一手も出ないほど弱っていた。パンプしているわけではなく全身に力が入らない。各駅でテンションしては短距離走者のように肩で息をした。

秋葉大権現をトライしている方が他にもいたので、じっくり観察させていただいた。私はハング下で小賢しい足技を使うのであるが、深い足位置のまま伸び上がってリップに届くようだ。

▼秋葉大権現の下部を登るK池さん

松ちゃんは最初、ミンボー(12a)を登るつもりであったが、私が「12aはすでに何本か登っているんだから、UV(12a)みたいな個性的なルートのほうが勉強になるよ」とけしかけた。身体張力とデッドポイントを駆使してルーフを越えていくこのルートは、隠れた名作だと思う。松ちゃんは十分すぎる歯ごたえを感じていた模様。「赤点クライマーの日々」に関連記事あり。

コメント

  1. より:

    歯ごたえに歯軋りしつつも歯の根が合わず
    歯が立たなかった初夏の北川
    夏に向けて調子上げて参りたいものです・・・

  2. 無名クライマー より:

    夏を迎える前に、春の宿題を片付けたいものです。