1980年代の課題を岩雪で知った。浪漫的な名前に心惹かれる。林道からキューヴの岩へ下りる途中、右側にあるらしい。目立つ場所なのに、登ったという話を聞かない。土砂で埋没したのだろうか。砂に埋もれた「オールド・オルガン」……それもまた浪漫的ではないか。
行ってみると、砂に埋もれてはいなかった。が、幾星霜の鬱蒼に埋もれていた。いまどきのボルダラーの目には登攀対象と映らないかもしれない。
当時のグレーディングは以下のとおり。
A: ボルダーを楽しみ始めたばかりの人によいクラス
B: 何度かのトライが必要
C: ごく一部の人にしかできないマゾ的ボルダリング
「オールド・オルガン」のトラバース(右→左)はB、トラバース(左→右)はCとなっている。ヴィクター岩の「サブウェイ」はCに入っている。
トラバース(左→右)をやってみた。前半はリップを使うとやさしすぎるので限定したほうが楽しめる。左手をカンテ、右手をやや高めのカチでSDスタート。1手目、左手をリップ近くの甘いカチへ。2手目、右手で遠いカンテをとる。自分の場合、そこから左手をアンダークロスで水平ガバをとらえ、デッドポイントで右手をおろした。オリジナルは、左手を寄せてレイバック体勢から右手をおろしたふしがある。あとは地面に触れないように低空姿勢で緩傾斜帯へ抜ける。
「サブウェイ」や「コンケーブ」が混んでいたらやってみてください。
実は動画を撮影したのだけれど、ビデオカメラ(SONYのHDR-CX180)を小川山タンクスの岩に置き忘れてしまった(泣)。すこし離れた木に赤いミニ三脚で固定したまま。「神無月」で手もなく撃退されて、どよーんとした気分で撤収したのが原因と思われます。
翌朝9時半頃に行ったら見当たらず。ラブリー・トラヴァースの岩で偶然会った ひよひよ さんにその話をしたら、前日の15時~16時頃に通りかかったとき目撃!したそう。もしや金峰山荘の受付に届けてもらってるかも……の期待は虚しく。
▼ひよひよ さん御一行様
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