前回、こさいつなを訪れた帰路、写真を見返していてギョッとしました。
「こんな堂々とした岩塔、あったっけ?」
↓消失したスラブ岩の隣に出現した大岩。海側から見ると、まるで巨人の横顔です。
↓消失したスラブ岩の側から見るとこう。
色々なラインを登れそう。
次の週末が待ちきれず、仕事の合間などに、しょっちゅうスマホを取り出して、この写真を眺めました。
時は到来。すわ馳せ参じ、折り重なる岩の迷路を抜けて、岩と対峙してみると……。
想像の半分以下のサイズでした。
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気を取り直して、首筋から鼻に向かって登ってみました。
課題名は「溺れた巨人」とでも。登りは簡単。下りは同じラインをクライムダウン。下りも含めたグレードは8級くらいです。
J.G.バラードにちなんだ課題名をいくつか用意していたのに無駄になりました。
本当はこの岩は海から打ち上げられたわけではありません。2012年3月に撮影した写真を見ると、スラブ岩の右下に地味に埋もれています。
拡大するとこう。
スラブ岩の背後をささえていた地盤が崩落して、スラブ岩がバラバラになり、巨人が出現したと推測されます。
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