賑やかな岩場から一転して静かな岩場へ。今日はアプローチを確認し、岩場の雰囲気に馴染むための偵察行といったおもむき。枯葉が堆積した傾斜路は滑落を誘い、心身ともに疲れた。C峰に着いてみると、我々のほかには2人組の方達だけ。
▼低脂肪(13a)をトライするクライマー
午前中は風が強かったけれど、午後にはおさまり、ポカポカ陽気となった。湯河原幕岩とさして変わらないのではなかろうか。いきなりリードでは突っ込みにくいルートが多いので、トップロープを掛けて、チャートの細かいホールドをさわって遊んだ。
静かな岩場に居ると、しみじみ考える。岩場で顔馴染みのクライマーと交流するのは楽しいけれど、岩場がジムの延長のようになってほしいとは思わない。ある種の緊張感を保った、神聖な場所であり続けてほしい。たとえ通い詰めた岩場であっても、一線を越えたくない。一見の客として訪れて、一見の客として立ち去りたい。
この岩場の開拓者のひとりである草野俊達さんが「フリークライミング 入門とガイド」で名文を書いている。
パンプした腕を癒やしながら、夕日に浮かぶ山を眺める時間は最高です。こんな時を過ごすのに最適なのが氷川屏風C峰上の小さな広場です。そのままいつまでもいたいところですが、私の経験からいくと、真暗な帰り道はすっ転ぶこと間違いないでしょう。
▼イクイノシシ(11d)の終了点と……
あれ? 神聖な岩場でカップラーメン食べてる。ま、それはそれ、これはこれ。
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