ROCK&SNOW第033号に歯ブラシのテスト記事がある。
私はどれでも同じだろうと思っていたクチであるが、実際に豚毛のブラシでホールドをブラッシングすると、毛先が表面の凹凸にひっかかる感触が明らかに強い。
そして悲しいかな、毛が消耗する速度も速い。毛先が切れて短くなるのか、それとも長い毛が先に抜けて短い毛が残るのか、よくわからないけれど、履き古した靴の踵のように斜めに磨耗してしまう。
豚毛の歯ブラシは300円くらいである。100円ショップで売っているモノは毛の面積が小さくてショボいので、私は使ったことがない。1ヶ月くらい本来の目的に使ったあとに、クライミング用におろせばよいのであろうが、すこし勿体無い気がする。下手すると需要に追いつかない。代用できる安価な豚毛ブラシを探していたら、靴磨き用のブラシにたどりついた。「竹ヨージ」をWEBで検索すればヒットするはずだ。価格は60円くらい。
サイズは普通の歯ブラシと同じくらいなので、チョークバッグに挿すには問題ない。毛の面積、全長ともに大き目。柄は少し短い。柄の先端が若干長めに突き出しているので、小さなポケットの内側を磨きにくいことを除けば、なかなか良好な使い心地である。うっかり岩場で落としても、すみやかに自然に帰ってくれそうで心強くもある。
先週の城ヶ崎でホールドを磨きまくったら、あっという間に1本おしゃかにしてしまった。まとめ買いしてあるので、惜しげもなく竹ヨージ2号の出動だ。
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