城ヶ崎ボルダー、「山椒魚」を捕獲

ザッパ~~ン!!

って、エッ!? 振り返ると、いま歩いていたところが波をかぶっている。もう5秒遅かったら、下半身がズブ濡れになるところだった。強風で海が泡立っている。

ボルダーマットを天井にぶつけつつ、トンネルをくぐる。

前回、「ヤリイカ」を完登できたので、トンネルの反対側から「ヤリイカ」につなげる「ダイオウイカ」をさわる。スローパーホールドにどうやってたどり着くか。足を先に出すか。持ち替えるか。手前にあるクラック状のアンダーホールドが厳しい。これに打ち込んだらTFCC障害が再発しそう。NOSEの不調をひきずり、指に違和感が残っていることだし、「ツエツエバエ」に転進しよう……と思ったけれど、スタートホールドがわからない。“ルーフ中ほどのヒレ状のガバ”って、どれ?

ジャクソンボルダーへ移動。「富戸の冬」を1撃狙いで取り付いたものの、あっさり撃退された。3回でやめる。

指力を「山椒魚」に回す。

吉田和正さんのトポより引用。

山椒魚 7a+(初段)

洞窟左下の泡状ポケットよりSDスタート。

「泡状ポケット」がどこを指すのかよくわからない。デカいアンダーガバからスタートすれば問題ないであろう。

足技なし。右手の保持力真っ向勝負。ルーフ下から左手を出して、フェースに寄せたら、終わったも同然である。

実を言うと、フラッギングした左足が、右下の岩に少しさわってしまった。やり直そうとしたけれど、なかなかリピートできない。保持力はあるはずなのにヌメってどうしようもない。やればやるほどドツボにはまる。

コーヒーブレイク。指先が冷えるのを待った。

再開して2回目、左手寄せに成功した。やはり左足フラッギングが右下の岩をかすった。トップアウトせずにやめる。何度でもリピートできそうという感触を得たので良しとしよう。

いまのトライで右人差し指がズル剥けた。今日は打ち止めとする。

まだ15時前だ。漁火エリアを偵察。と言っても、道路から少し降りて覗き込んだだけ。人影なし。なるほど、あれが「風林火山」のどっかぶりか。「漁火ルーフ」らしきリップがチョークで白くなっている。

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