スイス軍アルミカンティーン トールボディー

900mlサイズのペットボトルよりも一回り大きい謎の物体。

スイス軍が公式採用していたらしいコルク栓付きアルミ水筒(900ml程度)・取っ手付きカップ(500ml程度)・燃焼台の3点セット。固形燃料やメタで湯を沸かす道具である。「スイス軍アルミカンティーン トールボディー」とか「ヴォルケイノストーブ スイスレンジャーキット」とか呼ばれているらしい。

カップには標準サイズのカップヌードルが9割がた入る。

カップを燃焼台に置いたところ

ボトルを燃焼台に置いたところ

ボトルを火にかける場合には、取っ手の一部を燃焼台に差し込んでストッパーとする。コルク栓は抜いておくこと。さもないと、シャンパン状態になると予想される。カップは横位置の取っ手に収めることができるが、どんな状況で利用するのかは不明。

100円ショップで売っている固形燃料(20g×4個)でコーヒー一杯分の湯を沸かしてみる。水を250ml程度、固形燃料を10g(半分)投入した。この種類の固形燃料は火力が弱い代わりに、ほとんど煤が出ないらしい。(参考→「各種固形燃料を評価する」)

5分過ぎてもグツグツとは沸騰しない。細かい泡はたくさん発生する。見切り発車で火からおろし、コーヒーを落としてみたら、十分に熱かった。4分くらいで湧いていたのかもしれない。固形燃料を1個丸ごと投入すれば、もっと火力が強くなるから3分くらいでOKかな。カップに蓋をすればさらに早いはず。筒型燃焼台の煙突効果と風防効果により、燃焼効率が良いというのは本当だ。

固形燃料の燃えカスは多少残る。指で簡単にこそぎ出すことができる。

 

何故こんな道具を買い込んだかと言うと、BE-PALの10月号に触発されたから。軽量コンパクトな燃焼器具の情報を渉猟するうちに、このオールドスクールな逸品にぶち当たった。決して最軽量ではないけれど、オールインワンで収納効率は抜群である。

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