甲府幕岩、「アフリカ象が好き」、撃沈

こーたろー さん、M師匠と甲府幕岩へ。

「HIVE」

再登。

「サイコモーター」

初見完登。終了点直下の貝殻状の欠けそうなホールドに体重をかけるのが怖かった。

「アフリカ象が好き」

【1回目のトライ】
取り付きから見上げると、下部はホールドが豊富で、ボルト4本目くらいまでは楽勝に見える。鼻歌まじりで(ウソ)登り始めると、ビレイヤーの こーたろー さんがなんだか真剣に構えている。こりゃ何かあるな、と思ったら、ホールドもムーブも悪い。3本目をクリップする体勢を作れずにテンション。ムーブを解決できぬまま上部へ。6本目まではたどり着いたものの、7本目に突っ込めずにロワーダウン。

【1回目のトライ補足】
3本目のボルト前後だけ探る。こーたろー さんからムーブを教えてもらって初めて出来た。これを自力で解決しようと思ったら、丸一日費やしたと思う。サイズ大き目の人にはちと狭いけれど、いちばん安定するようだ。ヒントは「手に足」。



(こーたろー さん撮影)

【2回目のトライ】
こーたろー さんが「みこすり半劇場」をトライ後、7本目にヌンチャクをかけてくれた。6本目までつながる。左右の手を交互にシェイクしながら上部をうかがうものの、さんざんハングドッグしても突っ込めなかった部分を下からつなげて出来るわけがない。テンションして休んだ後、7本目のヌンチャクを掴みに行くのが精一杯。クリップの体勢さえ作れない。いわんやマスタースタイルをや。

【3回目のトライ】
肩から先がズシーンと重い。腕を上げるのが辛い。こーたろー さんが「みこすり半劇場」を惜しいトライ。ロワーダウンするとき、隣の「象」を回収してもらうかどうか迷った。言い出せぬままに本日最終トライ。2本目をクリップしたあたりで、あろうことか上腕二頭筋が攣った。腕を曲げ伸ばしして、ほぐしながら、3本目前後のボルダームーブをクリア。カンテにたどり着いたら、また攣った。5本目をクリップしたあたりでギブアップ。必死で回収。

オイラ頑張ったよ。じゃ、またな。

……じゃなくて、総括。夏場にロープクライミングに復帰?したものの、また空白期間。今日はいきなり難しいルートに取り付きすぎたようだ。ジムナスティックに登れるルートならそれほどでもなかったのであろうが、下部の狭いボルダームーブあり、カンテをからむ奮闘ムーブあり、で腕を曲げて力んでいる時間が長かった。上腕二頭筋が攣るという経験を初めてした。

「アフリカ象が好き」には限定がある。「山梨県フリークライミング情報」には以下の解説がある。

3本目のボルトをクリップしてから右のカンテに移る。カンテの左側を直上していくのが初登時のライン。現在はカンテの右側を登っている。当初5.12b。最後のボルト付近で一度カンテの左に出るが、またカンテの右に逃げて終了。実力者は、終始カンテの左側を登ってみてほしい。

私は終始カンテの左側を登るラインを試した。その場合の核心は、ボルト3本目前後よりは、むしろボルト7本目前後となる。クリップの体勢さえ作れなかった。理論上?は、ボルト左側の細かい縦カチを左手で保持して、右足をカンテにヒールフックしてクリップする。あるいは、数手進めて(その数手がこれまた難しい)、カンテ右の穴ガバを保持して腰(膝?)クリップするのであろうが、人一倍怖がりのクライマーには出来ない。これが壁の弱点をついたルートであれば、恐怖を克服して打ち込み甲斐があるけれど……。

▼M師匠の「パストラル」、惜しいトライ

M師匠(こーたろー さんに習い、私もそう呼ばせていただきます)は『冬に屏風の上部を一人で登ってたら、下のほうから熊が吼えてきた』なんて談話をさらりとされる柔和な達人であった。

▼こーたろー さんの「みこすり半劇場」、惜しいトライ

こーたろー さんは某M月さんなみに吼えていた。

コメント

  1. こーたろー より:

    Kのアニキ おつきあいありがとよ。象さんしびれるだろ。アニキの事だから次回はさっくり完登しちまうんだろうな。
    そうそう吼えるオイラを見せるのは初めてだったかな?オイラは別名シャウトマン2号、よろしくな。

  2. あれコメント入らなかった。
    アフリカ象の12aバージョンは3p目から、クリップのごとに左側覗いては、ずっと右側を登るのですかねぇ。7p目とってからも、右側登るのですか?

  3. 無名のK より:

    こーたろーの兄弟、「みこすり」は惜しかったな。あの気合、手を出して落ちるってのが大事なんだな。精神修養して出直すよ。今週末の良い知らせ、待ってるぜ。

  4. 無名のK より:

    きんさん、ボルト7本目は同じクリップホールドを保持しているようですね。私は腰が引けて届いていないだけのようです。クリップ以降は、左手をボルト左側の縦カチ、右手をカンテのピンチ、左手を斜めカチ、右手をカンテ右側の穴ガバ。そこからカンテを回り込むのが自然だと思います。山梨県フリークライミング情報」もそう読めますね。最上部も左フェースを行ったら、グレードが一つ上がるかと。

  5. そうなんですか。終了点は回り込むのが普通なのですか。私は、最後はカンテ(多分右側穴ガバの少し上にあるカンテ頂点あたりのホールド)から、左側壁真中にある、終了点真下1mぐらいにあるガバをどりゃーと取って、正面から終了点にあがりました。

  6. 無名のK より:

    きんさん、私は7本目前後でコテンパンにされて、終了点直下をまともに探っていないのでした。終了点真下にガバなんてありましたっけ。次の機会に確認いたします。