城ヶ崎ボルダー、とあるルーフの長手物、一手前進

漁り火ロックでウォームアップ。

カンテ右のガバ穴からSDスタート。見た目は3級、いや4級かな、と思ったら、身体が上がっていかない。打ち込まないと登れなさそう。次回またやってみよう。心はすでに、とあるルーフの長手物に……。

うわっ、岩全体が潮っぽくて滑る。トウフックがずり落ちるので岩の裏をのぞいたら湿っていた。チョークボールではたき、湿気を吸わせて、ブラッシング……を繰り返す。

本気トライを始めると、いきなり前回の最高到達点をこえて、後半課題の核心クロスをこなした。手が滑る。掃き出される。こらえながら、クロスをほどく。足を踏み替えて、一段足を上げれば手が利いてくるはず。「おいおい、終わっちゃったよ」とヌカヨロコビした瞬間、手がスリップして背中から落ちた。痛恨。

時間がたつにつれて岩の状態が悪くなる。チョークボールではたきまくる。ここでは飛散した粉は顔に向かって吹き返してくる。ところが、午後が下ると、同じ場所にとどまって浮遊するようになった。無風? その直後のトライで、ホールドがあまりに滑るので、笑いながらトライをやめてしまった。

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