太刀岡山、居残り組の戦いは続く

初夏の陽気。甲府の最高気温は28℃を記録した。南西向きのカリスマ・フェースを快適に登れるのは12時以前と16時以降に限定される。黄金週間で遠出している人が多いのか、あるいは既にシーズン末期と見做されているのか、岩場の人口は10人。

我々のメンバーは、松ちゃんが大学時代に所属したG登高会の後輩連。リードクライミングで国体に出場したことがあるけれど外岩は初めて、という男子も参加し、ヒーヒー言いながら登っていた。主将のキムくんは満を持してパンクス・イン・ザ・ダーク(11c/d)を完登トライしたものの、胸の痛くなるような結果に……。そう言えば、松ちゃんも待ち時間をつぶす間、ちょっと前腕をほぐしてくるわ、とばかりに颯爽と取り付いたものの、見てはいけないものを見たような気がする。

▼パンクス・イン・ザ・ダークにぶらさがるキム主将

 

カリスマ(13a)の客は3人。松ちゃんは上部左トラバースの洗礼を受けていた。岩の裏側でハッスルしたのが災いして、16時以降の2トライ目ではヨレヨレだった模様。

私のスティングレイ(13b)は亀の歩み。核心部、最初の右手カンテはたきの確率が悪い。左手アンダーガストンから足を上げていくフットホールドがようやく決まった頃には、指と肩の筋肉が終わっていた。前腕のパンプとは無縁。でも、進歩が感じられる間は楽しい。

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