クライミングシューズの消臭問題

先日、カラファテにフレイノ(グリグリと組み合わせて使うカラビナ)を買いに行った際、JACK中根さんが強力に推奨していた除菌・消臭・抗菌パウダー「グランズレメディ」(GRAN’S REMEDY)。

私が店に入っていった時には店番の中根さんだけ。静かにクライミング関係の書籍をひもといておられた。クライミングシューズの試し履きをしていると、もう1人男性客が入って来られ、ヒマラヤ、アルプス方面のクライミングの雑談が始まった。中根さんが森田勝さんと交流があったと聞いたときには驚いた。ずいぶん世代がちがうような。登山家のHさんは酒癖が悪くて、山小屋で暴れたり、女の子にちょっかいを出したりで、あちこちで出入り禁止を喰らった。さすがの私もついて行けんと思ったとか、とりとめのない裏話が続く。さて、どこで切り上げようかと思案していたところ、女性客が現れたおかげで自然とお開きになった。

その女性の方はクラックを登るのにニュートン(5.10)を履いているのだけれど、臭くなって困る。新しいシューズを探している、とのこと。中根さん曰く「合成皮革で、おまけに内張があると臭くなるんですよ。モカシム(5.10)なんか意外とクラックでも使えます。足が赤くなるのを我慢すればね。この消臭剤はどうですか。自衛隊の隊員が自費で買うほど人気があります。彼らは寝ているとき点呼がかかっても出動できるように、シューズをベッドの脇に置いておかなくちゃならないから、シューズが臭くなるんですよ」

というわけで私もつられて買ってしまった。ジム履きで試したところ、確かにツーンとくる臭いを抑制する。白い粉の無機質な臭いに取って代わる感じである。

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