城ヶ崎ボルダー、バンブー北の磯、モノクロームな一日

ハマユリは疾うに跡形なく。磯に降り立ち、トンネルを抜けると、そこはバンブー北の磯であった。

ルーフのクラックは染み出している。ゲリラ豪雨やら、台風やらの名残りか。それともこの時期はいつもこんなものなのか。

「ヤリイカ」を登るには問題ない。ホールドの選択肢は多いものの、塩分の影響かホールドが滑りやすい。いくらチョークをのせて磨いても、1秒保持すると黒ずむ。これは静電気と同じで、諸悪の根源は実は自分自身、浸透圧の高いほうに向かって手指から水分が出てくるのではないか、と尤もらしい理屈を考える。さんざん悩んだ挙句、かかりの良いホールドを選んで、ぐいぐいとリーチで稼ぐのが正解と見込んだ。

▼「ヤリイカ」(11d)

段級グレードなら3級か。あっという間にヌメるものだから、ムーブの途中で手に息を吹きかけている。

吉田和正さんのトポによれば“ルーフを越えたガバ地帯で終了”なので、巨大な矢尻状を抱え込んだところでゴールとした。もう少し登ろうと思えば登れたけれど、ガバの上はジャリジャリで登攀対象とは思えなかった。

スタートホールドはトンネルの貫通方向に対していかにも“ヨコガバ”なので間違いないと思う。念のためにSDスタートも登っておく。

▼「ヤリイカ SDスタート」(12a)

段級グレードなら2級か。1手目のフレーク状のガバカチは体重をかけると微妙にたわむ。左足ヒールフックをかけたときに崩壊したら、頭や背中が岩に叩きつけられる。マットを敷いたほうが良い。私は唯一のマットを別の場所に敷いたので、かなり神経を使った。

それにしても動画が色彩に乏しい。私の服装もなんとモノクロームだ。頭のバンダナにわずかに紅が散るのみ。

コメント