白妙橋、ジャングルジム、新ムーブを試す

病み上がりの松ちゃんと。松ちゃん号も療養中なので電車とバスで。カワラフェースでアップ。対岸の砂地にはテント。泊り客に良い見世物を提供した。初夏の陽気で汗ばむ。正面壁下の広場も、陽が当たる午前中は暑いくらいである。おとといの驟雨がコルネの一部で染み出している。掃除便を出してみると、ジャングルジムウォーも問題なかった。

1トライ目と2トライ目、例によってランジの体勢まで持ち込んでテンション。手を出すか出すまいか迷うくらいの余裕が生まれた。爪の先ひとつ分の進歩。テンションのあと、他のクライマーがやっているトリッキーなムーブを試す。あれ? 出来た。

[ランジ部分のムーブ解析]

右手のピンチホールドで7本目にクリップしたあと、左上の小さなピナクル状のホールドを左手でとり、右手に持ち替える。左手を左側の水平ホールドに飛ばし、足を二、三歩上げて、右手を見えない浅いカチへランジ。腰は壁からはがされながら、バルジ状にふくらんだ奥に向かって手を出す。距離はあまりないのだが、右手には相当な接触筋力を要求される。トリッキーなムーブというのは、ピナクル状のホールドをアンダー持ち(左手を裏返)し、右足を7本目のクリップホールドに乗せて、左足を高めにスメアし、はずみをつけて伸び上がる。ある程度のリーチが必要。ランジよりも成功する確率は高そうであるが、身体が横倒し気味になるので、取ったあとの立て直しに余分な力を使う。これまで私は左手をうまくアンダーに持ち返せず諦めていた。右手をマッチする際にピナクルの先端だけを持つ。すなわち左手で持つ場所を大きく空けておく、という基本中の基本を守ることによって出来るようになった。

常連のA井さんによれば、完登する人は大抵このムーブである。初登者の平山ユージさんでさえ、21世紀に訪れた際にはこのムーブで再登したという。

▼吉野街道を登るA井さん

3トライ目、新ムーブでシークエンスをつなげようと思ったが、核心手前でテンション。前腕が終わっていた。

松ちゃんは本日の1トライ目でウォー(12a)を完登。あっけないくらい余裕があった。何か一つ噛み合えば登れるところまで来ていたので順当な結末だと思う。「赤点クライマーの日々」に関連記事あり。

コメント

  1. より:

    帰宅後に風邪の症状が順当に悪化し、
    咳とくしゃみで眠れそうにないといった結末。
    その上、何故か唇が腫れ上がってオバQ状態に。
    ・・・しばらく完治しないかもしれません。
    折角の連休にお役に立てず、すみません。

  2. 無名クライマー より:

    お疲れ様でした。ぶり返したようですね。
    ゆっくり休んでください。
    風邪のときくらい煙草を控えましょう。