湯河原幕岩、2011年の登り初め

元旦早々、出陣。

梅林ボルダーに慣れてきたところで、満を持して「木漏れ日」を登る。

下地が後ろ下がりになっているので、もし墜ちると見た目よりも高さがあり、おまけに後頭部から地面に打ち据えられるおそれがある。ボルトの上のガバカチを取るのが核心。役人さんは右手出しだった。コミさんは左手出し。コミさんは右手の丸いピンチ(左手の丸いピンチと似ている)が限定かどうか気にしていたけれど、右足を壁の真ん中の大きなフレーク状まで出していいとしたら、それより手前のホールドは全然問題ないと思う。さすがに縦ガバはダメだろうけど。と言いながら、私は出来るだけ少ないホールドに限定して登りたかったので、右手出しになった。次に、役人さんは確か左上の穴をガストンで持った。えっ、こんな悪い穴、持てない。急遽、クロスで奥のカチを取る。身体が伸び切ったので足が切れる。左カンテも出来るだけ限定して登りたかったけれど、さすがに最上部のカンテは使わざるを得なかった。核心を越えたあとは、あまり限定しなくてよいと思う。

本日のノルマ達成。めでたしめでたし。

貝殻岩に移動し、一年前にヘンテコなムーブでヘンテコなラインを登った「パイプライン」を再登した。

さて、他の岩に移動しようかと思っていたら、家族連れボルダラーが登ってきた。挨拶しながら首をかしげる。あっれー、もしかして。

「O石くん?」

10年ぶりくらいじゃないかな。地下室時代のランナウトで顔見知りである。ヤマケイ、ロクスノ方面でときどき名前を見ていた。奥様はなんとヒ○ミちゃんじゃありませんか。O石くんが子供をあやす姿はすっかり良いパパで微笑ましかった。「サブウェイ」のムーブを伝授して差し上げたら、いたくお気に召したようで、他の課題には目もくれず。「通ってでも登りたいなぁ」とのこと。

私はとある岩のプロジェクトで、おっ、想定外のムーブで登れそうだ、と鼻息が荒くなり、ついつい暗くなるまで。結局、完登できなかったけれど、次回に期待したい。

元旦早々、残念なことを少し書いておく。これまでこの岩場に通ったなかで、チョーク跡やティックマークの跡がいちばんひどかった。消しきれなかったというレベルではなく、ブラシのひと掃きもしていないレベルだ。今日、目に付いた場所は出来るだけ掃除したけれど、立ち寄らなかった岩はどうなっていることやら。

コメント

  1. コミ より:

    あけましておめでとうございます!
    今年も色々お世話になりたいので、よろしくお願いします(笑)。
    湯河原、チョーク跡はひどかったですね。梅林ボルダーは見たことないほどみすぼらしくなってしまって、ケーコさんとともに掃除をしたんですが。。。ケーコさんも『岩がかわいそう』と言っていました。そんなこと言いつつ、河原は最後掃除をしなかったので反省しています。少し、意識高く行動していけるようにします。

  2. 無名のK より:

    コミさん、明けましておめでとうございます。
    今年もまだまだお会いしそうな気がいたします。(笑)
    年末年始、人が多く入ると、落としきれないチョーク跡が広がるのはある程度仕方がないと思います。でも、ホールドに粉の塊が乗っていたり、濃く太いティックマークが放置されているのは残念ですね。自分も後始末を忘れることのないよう気をつけようと思います。

  3. 役人 より:

    さくって登っちゃったみたいです。
    僕が考えていたのとムーブは全然ちがうのですが・・・・
    この登りなら登れそうですが。う~ん、そうきたか~という感じです。
    重なり岩と河原岩の間のルーフクラックを掃除しときました。

  4. 無名のK より:

    役人さん、こんにちは。
    想定外のムーブがありそうでしたからね。
    私は初段くらいのムーブを発見しましたので、
    次の機会にやってみます。