地下室時代のランナウトは、1998年1月10日にオープンし、2002年6月頃まで営業した。
衛星放送か何かの番組で、アキトくんがランナウトでトレーニングする貴重な映像がある。
▼戸外に面した地下室へのドア
かなり急な階段。このマンションは現在もあるはず。
▼ヤマタケさんの課題にトライするアキトくん
天井高は3メートルに満たないけれど、裏を返せば天井から落ちても大丈夫。天井を大縦断する長モノ課題が必ずあった。
▼天井を這うアキトくん
右奥に見えている丸いハリボテは巨大なヘビの頭である。突き出した舌を鷲掴みしたり、他のホールドと組み合わせてニーバーしたり。現在はランナウトの外壁を這っている。右端には天井から垂れたタワーが見える。キャンパスラングが数本ついており、ここからいきなり天井へスタートする課題も多かった。左奥には小さなルーフ。狭いながらも工夫が凝らされていた。
私は此処の常連でよく課題を設定させてもらった。課題帳はなく、好き勝手にテープを貼った。アキトくんが高校生になってクライミングを再開した頃、「この課題を一撃したら、お菓子をあげる」ごっこをよくやった。
或る時アキトくんが「天井に20分へばりついていたらチョコバーくれますか」と挑んできた。私は快諾した。予想通り、彼は5分もたたずにギブアップした。ヤマタケさんが「ばーか、無理に決まってるだろ」と突っ込んでいた。愉快な記憶である。
ROCK&SNOW第011号に読者が寄せた「地下登攀者」なる文章がある。舞台はランナウトに間違いない。「ガッチャマン」という課題を登るまでの熱い思いが綴られている。ご自分を「運送ヤのおっさん」と書かれていること、そしてお名前の一字から察するに、アキトくんを後援している運送会社の方であろう。
その後いろいろなジムに行ったけれど、ジムで遊ぶこと自体が面白いという点では、此処に勝るところはなかった気がする。
コメント
なつかしいですねぇ。このころは、たくさん課題も作ってたなぁ。チャリで通ってました。
きん さんとのファーストコンタクトは此処だったかと。数少ない地下出身者として今後とも邁進いたしましょう。
さらにさかのぼること、k師は「だんだんボード」の時代はきてませんでしたっけ?
そうでしたね。そのネタをいずれ書こうかと思って、わざと名前を出さないのでありました。