とあるボルダー、幻獣あらわる

雨上がりで気温が高く、森の中はやや蒸す。

スローパーの岩はしっとり。苔は青々。

それでも1回トライしてみた。ずるっと指が吐き出される。

ダメだこりゃ。本日は封印なり。

周辺の岩を散策しながら降りる。反対側の沢筋寄りで、牙岩を発見。

見た目はさほど悪くなさそうだけれど、やってみると激悪のパターン。

左手カンテをコメカミに青筋立ててピンチ持ち。風化した結晶が指先でジャリジャリと砕けるので握りにくい。

右手のカチがポロリと欠ける。あいたた。面積が広くなった代わりに、掛りは甘くなった。プラス・マイナス・ゼロだろうか。

うーむ。これをやり続けると、ボウズ濃厚だなぁ。

と言うわけで、初登されたばかりの「マジンガーZに出てきそうな名前の課題」を退治せんと。あ、あれは機械獣か。

これは現代のニーズに合った傾斜とホールドですねー。吉田さんは脆さが気がかりらしく、「Kさんの体重だと……そっと登ってください」とのこと。とりあえず抜け口のムーブを確認しよう、と思いきや、途中からズルして登れない仕様になっている。足元にマット3枚くらい積めば別だろうけど。地ジャンでズル、も叶わず。左手ガストン気味のカチを捉えても、1秒くらいしか浮いていられない。どうやら力まかせムーブではダメだ。グレードのわりに岩の発見から初登まで時間がかかったらしいので、きっとムーブを発見するのが肝なんだろう。

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