ひさしぶりの日光橋公園ボルダー。前世紀以来、2度目。
今日こそは心を鬼にして、調整クライミングに徹すること。此処なら出来ることは限られているので、オーバーワークにならないはずだ。
▼リニューアルされた拝島駅ビル
▼線路沿いの道を北へ進む
▼駐輪場の横に入っていく
▼高架の手前で右折する
▼高架からボルダーを見下ろす
▼高校生の男女が課外活動中
「登るんですか」と男子に声をかけられる。
「うん、まぁ」
デイパックからシューズとチョークバッグを取り出すと、
「おーっとぉ~っ」と女子が囃し立てる。
ウォームアップでトラバースを始めると、全員ついてくる。
「なんか持ち方がちがうぞ」
「すげぇ腕の筋肉」
1周終わると「上まで登れますか」と聞いてくる。
「うん、登れると思うけど、降りるのが難しいんだよ」
ベンチの常連“三木さん”と“ガルシア”が見物している。高校生たちと仲良しらしい。
女子が「三木さん、あたしが脱いだズボン欲しい?」とからかう。
三木さんは「いらねぇよ。そんな趣味ねぇよ」と笑っている。
ガルシアは寡黙だ。
なにやら白い煙を燻らしている女子がいる。まじまじと見つめたら、背中に隠した。まるで“星飛雄馬が見舞いに行ったら、急に正座になった京子姉さん”みたいだ。
「身体に悪いよ」
「すみません」
そう言いながら止めない。悪びれない。登る男子の尻に“カンチョー”したりする。
「やめろよーっ」と男子。
結局、スラブもハングもトップアウト出来なかった。スタティックに確実に下降できるラインが見つからなかった。下手に飛び降りると、ガラスの腰が砕ける。
三木さんによれば、常連クライマーさんはハング左端のカンテラインを降りるらしい。いちばん簡単な下降ライン、即ち、いちばん簡単な登攀ラインのはずである。試したけれど、やはり怖い。
「上(リップの奥)に大きな穴があって、そこに飛びつくんだけど、背の低い人は届かない。降りられなくなった人もいてね、ロープを借りてきたこともあるよ」
女子が先に帰ったので、諸肌脱いで着替えた。
背中の筋肉を見せたら、男子が色めき立つ。
「すげぇ~っ、写メ撮らしてください」
唐突な思いつきで来たけれど、いい汗かいた。
帰り際、思わず高校生たちに「お疲れさん」と声をかける。
三木さんが「毎日来なさいよ」と言う。
ハハハ、と曖昧に笑い返して、拝島駅へ向かった。
何か買い出しに行ったのか、自転車で戻ってくるガルシアとすれちがった。
コメント
高校生との交流が楽しそう。
今度私も行ってみたい~・・・けど、行く機会があるのかな???
彼らはキラキラしてましたねぇ。
現在、16号線の拡幅工事の影響で公園の駐車場が使えない(福生市施設管理課)ですが、岩場の行き帰りに車で立ち寄れると思いますよ。