湯河原幕岩、1手課題を堪能する

前回とは打って変わって寒風が吹いている。

米粒岩への分岐で、役人さん御一行様と遭遇した。今日はルートクライミングに専心された模様。

私は梅林ボルダーへ。「ガンバレ西村君」でウォームアップ。大きめのホールドでぐいぐい高みを目指すところが気持ち良い。5~6回登った。

「木漏れ日」を登る気まんまんで来たけれど、寒いと腰がアレである。またの機会にやろうっと。行きがけの駄賃くらいのつもりで、穴岩の「穴倉」をやってみたら、これが面白かった。

トップアウトのとき腰をかばっているのが不憫である。

トポでは“両手リップから横にランジ”となっているけれど、左手のみ保持して、右手の振りでタメを作るほうが跳ねやすかった。ランジを止めたあとのマントリングも気が抜けない。斜上するガバ帯は限定かもしれないけれど、気持よく登れたのでいいことにする。

米粒岩へ移動して、ど真ん中のラインをやってみる。さほど高さはないけれど、飛び降りるたびにマットの上で呻く。うぐぐ。これもまた次の機会にやろう。2級ラインをトライしていた女性が「ミッドナイト・ライトニング」的な斬新なムーブ(右手アンダーガストンで、左足ハイステップ、左手をガバカチへ)を繰り出しておられた。止まりましたか?

河原岩へ移動してホールドをまさぐっていると、生い茂るススキを分けて、ボルダラーがやってきた。こういうシチュエーションでは、役人さんが登場することが多いけれど、今日はコミさん御一行様であった。先頭のコミさんとの挨拶も上の空に、ススキの奥から遅れて姿をあらわす人物が気になって仕方がない。赤いマットを背負ってるぞ。きたーッ、世界チャンピオンのケーコさんだ。

「おめでとーッ!!」

私は松岡修造氏になりきって、全力で拍手した。照れるケーコさん。お目付け役?のタケピさんが最後に登場。桜岩でずっと登っていたそう。

重なり岩の「ベイビー」をトライし始める皆さん。誰がオンサイトの権利を行使する? じゃ、俺が、私が、とダチョウ倶楽部的な駆け引きのあと、ケーコさんが取り付く。厳しい様子。楽しそうなので、私も飛び入り参加させていただいた。

ガバへのランジ1手モノである。苦手のカチで、左右の手の間隔が狭くて、飛び出しにくい。1回目は全然届かず。2回目は横にスイングしてタメを作り、縦の推進力に変換して飛び出したら、気持ち良いペシッという音とともに届いた。

若干スタートホールドがわかりにくい。トポの写真(モデルは役人さん)でだいたい見当がつくけれど、ケーコさんに手タレになってもらったのでご参考までに。

今日は1手モノの2課題に満足して帰途についた。

コメント

  1. H山 より:

    楽しんでボルダーに打ち込んでおられる様子がひしひしと伝わってきます。こういう記事を見てるとロケーション的にも、ハイボルダーでないならまたボルダーをやりたいという気持ちになってきますね。

  2. 無名のK より:

    H山さん、こんにちは。
    1手課題は特に、子供が木登りや砂場で遊んでいる感じですね。
    ルーフ系の課題なら、難しくて、かつ、むしろ高さの危険は少なくなりますよ。(笑)

  3. コミ より:

    昨日はありがとうございました。色々話を聞けて、楽しかったです。
    聞き忘れてしまったんだけれど、ベイビー載せていいですか?
    高い課題を登っているK師が新鮮です。くれぐれも腰をアレしないようにご注意ください。

  4. 無名のK より:

    コミさん、お疲れさまでした。
    「ベイビー」、素性が知れないアングルでお願いいたします(笑)。
    あのあとのレポートも楽しみにしています。
    エキシビションを観ながら書いています。