太刀岡山、カリスマ、心理的な殻を破る

いつもどおり出発したけれど、寒いだろうというので山の手通りのファミレスで一時間近く暇を潰した。小山ロックに着いてみると、風がない。寒さも大したことはない。先週の日曜日は真冬を先取りしたのであろう。

1トライ目は12時15分頃。ボルト5本目クリップ後、左手大穴に跳ねて、右手ピンチから左手アンダーを差す。左手の持ち方が浅い。もっと奥を持たなくてはならなかった。持ち替える余裕がなく、テンション。持久力の余裕はまだあっただけに残念。

2トライ目は14時10分頃。少しよれている感じ。右手ピンチをとったものの先へ進めなかった。とは言え、右手ピンチをとるのが苦でなくなったのは好材料。いまや最大の関心事は、右手ピンチで堪えて、左手アンダーを差すムーブである。ボルト4本目から5本目の苦手ムーブは通過地点として淡々とこなせるようになった。ストレニュアスなルートでは、ムーブの効率化もさることながら、こうして心理的な殻を一枚ずつ破っていくことが大切なのであろう。

3トライ目は16時頃。遠く南アルプスの稜線に雲がわだかまっている。その背後に日が沈んだ。急激に冷え込む。「冷たそうだから、気持ちスピードアップしていくよ」と松ちゃんに声をかけて登り出す。その効果あってか、大穴のレストポイントでは1トライ目と同じか、それ以上に余裕があった。しかし、左手大穴に跳ねてみると、痺れるように冷たい。こうした大穴は熱さも冷たさも効率よく吸収するようである。じわじわと熱を奪われてきた指先にトドメを刺した。テンション。ま、これは仕方ないか。

松ちゃんのスーパーラット(12c)は、1トライ目でリップをはたいた。てっきり完登したと思ったけれど落ちてきた。2トライ目も同様。

帰路の高速は先週と同じラップタイム。

コメント

  1. より:

    動画ありがとうございました。
    最後のK師の「おおぉお」は
    『何で落ちる!?』と仰ってますね。
    私もそう思います・・・